[2006年文献] 喫煙は,冠動脈疾患発症と有意に相関した

Baba S, et al.; Shoichiro Tsugane. Cigarette smoking and risk of coronary heart disease incidence among middle-aged Japanese men and women: the JPHC Study Cohort I. Eur J Cardiovasc Prev Rehabil. 2006; 13: 207-13.pubmed

コホート
1990年1月1日時点で対象4保健所(岩手,秋田,長野,沖縄)の管轄区内に居住していた40~59歳の54498例のうち,心筋梗塞,狭心症,脳卒中または癌の既往がなく,かつアンケートによる調査結果および喫煙についてのデータが得られた41307例(男性19794例,女性21513例,461761人・年)。
全体を喫煙未経験(非喫煙)群,禁煙群,喫煙群に分けて解析を行った。
結 果
冠動脈疾患(CHD)発症数およびその内訳は,以下のようになった。
   ・全CHD: 男性260例,女性66例
   ・心筋梗塞: 男性174例,女性43例
   ・心臓突然死: 男性63例,女性16例
   ・その他: 男性23例,女性7例

男女とも,喫煙群の全CHDおよび心筋梗塞発症率は,非喫煙群よりも有意に高かったが,心臓突然死では有意差がなかった。
男性喫煙群のCHD発症の相対危険度は以下のとおり。女性でも,症例数は少ないものの,ほぼ同じ傾向が見られた。
   ・全CHD 2.85 (vs. 非喫煙群,95%信頼区間1.98-4.12)
   ・心筋梗塞 3.64 (2.27-5.83)
   ・心臓突然死 1.29 (0.68-2.42)
CHDに対する喫煙の人口寄与危険度は,男性で46%,女性で9%。

男性では,1日あたりの喫煙本数と全CHDおよび心筋梗塞の発症率が有意に相関した。
喫煙本数ごとの心筋梗塞発症の相対危険度は以下のとおり(vs. 非喫煙群)。
   ・1-14本: 3.19 (1.72-5.92)
   ・15-34本: 3.63 (2.23-5.90)
   ・35本以上: 4.38 (2.34-8.19)


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