[2007年文献] メタボリックシンドロームの人ではhsCRP値が高い

メタボリックシンドロームの人では,hsCRP値で示される炎症が進展していることが示された。

Ishikawa S, et al. Metabolic syndrome and C-reactive protein in the general population: JMS Cohort Study. Circ J. 2007; 71: 26-31.pubmed

コホート
JMSコホート研究の3コホート(高鷲,和良,佐久間)。
1992~1994年にベースライン健診を受けた2191人(男性920人,女性1271人)における断面解析。
平均年齢は男性57.1歳,女性56.3歳。

日本基準を用い,肥満(腹囲が男性85 cm以上,女性90 cm以上)に加えて以下の基準のうち2つ以上を満たす場合にメタボリックシンドロームと診断した。
  (1) トリグリセリド 150 mg/dL以上またはHDL-C 40 mg/dL未満
  (2) 収縮期血圧 130 mmHg以上,拡張期血圧85 mmHg以上,または降圧治療
  (3) 空腹時血糖 110 mg/dL以上
結 果
メタボリックシンドローム(MetS)有病者は109人(5.0 %)で,うち男性は86人(9.4 %),女性は23人(1.8 %)だった。

MetS有病者で,非有病者よりも有意に高い値を示したのは,年齢(女性のみ),BMI,収縮期血圧,拡張期血圧,空腹時血糖,総コレステロール(女性のみ),CRP値。
hsCRP値(幾何平均)はMetS有病者で0.312 mg/L,非有病者で0.122 mg/Lだった(P<0.001)。

hsCRP値により全体を三分位に分けて解析を行った(第1三分位数0.057 mg/L,第2三分位数0.265 mg/L)。
MetSの有病率は,hsCRPが低い三分位から順に,1.7 %,4.6 %,8.7 %だった。
各カテゴリーにおけるMetSのオッズ比(95 %信頼区間)は以下のとおりで,CRP値とMetSには正の相関がみとめられた。
   第1三分位: 1 (対照)
   第2三分位: 2.9 (1.5-5.9)
   第3三分位: 5.7 (3.1-11.1)

以上のように,メタボリックシンドロームの人ではhsCRP値で示される炎症が進展していることが示された。


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