[1996年文献] 日系人とハワイ原住民の高血圧発症率は同等である

Curb JD, et al. Hypertension in elderly Japanese Americans and adult native Hawaiians. Public Health Rep. 1996; 111 Suppl 2: 53-5.pubmed

コホート
Honolulu Heart Program(HHP):1980~1982年の検診時(60~81歳)の30%をランダムサンプルとして抽出。
Molokai Heart Study(MHS)*と合わせた結果。
*MHS: 食塩と血圧を検討する国際共同研究であるINTERSALTと共に1985年に実施された,モロカイ島在住の20~59歳のハワイ原住民男女250人での調査.
結 果
・年齢別の血圧
HHP: 60~64歳群の平均収縮期血圧(SBP)は136mmHg, 75~81歳群は145mmHg,拡張期血圧(DBP)は60~64歳群82mmHg,75~81歳群79mmHg。高齢者でSBPが高く,DBPが低かった。
・高血圧(SBP≧140mmHg,DBP≧90mmHg,あるいは降圧薬服用)
60~64歳群53%,65~74歳群59%,75~81歳67%。
MHS: 20~24歳群のSBP;男性122mmHg,女性110mmHg,55~59歳群; 131mmHg,132mmHg。DBPは20~24歳群;男性67mmHg,女性61mmHg,55~59歳群;80mmHg,77mmHg。男女ともSBP,DBPいずれも加齢とともに上昇した。
高血圧は20~24歳群;男性6%,女性8%,45~54歳群;37%,41%,55~59歳群;31%,33%。
・血圧コントロール状況
HHP: 自分が高血圧だと知っているものは84.0%→治療率49.8%→コントロール率20.4%。
60~64歳群:高血圧だと知っているもの81%→治療率48.9%→コントロール率24.1%,
65~74歳群:84.3%→51.9%→20.4%,75~81歳群:89.3%→43.8%→13.2%。治療率が最も低いのは高齢群であるが,より若い群と大差はない。血圧コントロールが最良なのは年齢が最も低い60~64歳群で,不良なのは最も高齢な75~81歳群。
・MHS: 年齢による傾向を示すには数が少なすぎるが,男性の80%,女性の86%は自分が高血圧だと知っており,高血圧例のうち男性の30%,女性の54%が治療を受け,それぞれ20%,40%が降圧治療により血圧がコントロールされていた。
・病歴による糖尿病は,HHPでは60~64歳群12%で,うち62%が高血圧,65~74歳群16%で,うち69%が高血圧,75~81歳群13%で,78%が高血圧。MHSは人数が少なく年齢による傾向はいえないものの,男性の8.5%,女性の8.6%が糖尿病,糖尿病例の男性の30%,女性の45%が高血圧であった。


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