[2000年文献] 血圧と冠動脈疾患死は相関するが,血圧値の絶対リスクは地域により異なる

van den Hoogen PC, et al. The relation between blood pressure and mortality due to coronary heart disease among men in different parts of the world. Seven Countries Study Research Group. N Engl J Med. 2000; 342: 1-8.pubmed

コホート
全登録対象12761人を25年間追跡(追跡率は99.6%)。追跡を終了しデータが完全だったは12031人で検討。
高血圧の定義は収縮期血圧≧160mmHg,拡張期血圧≧95mmHgとし,ベースライン時は全コホートで降圧治療はまれであったため,降圧薬服用例を高血圧の定義には含まなかった。血圧は検診終了時に仰臥位で2回測定した。
結 果
・血圧はおよそ140/85mmHg。
・25年間の冠動脈疾患(CHD)による死亡は1291例。年齢調整後のCHD死亡率には差があった。高値だったのはアメリカと北欧で約70例/10000人・年,低値だったのは日本と南欧,地中海で約20例/10000人・年。
・しかし,血圧上昇に伴うCHD死の相対増加はどのコホートでも同様であった。
収縮期血圧が10mmHg上昇するごとの調整前のCHD死の相対リスク(RR)は1.17(95%信頼区間1.14~1.20),拡張期血圧が5mmHg上昇するごとのRRは1.13(1.10~1.15)で,対象内の血圧変動で調整後は両血圧とも1.28であった。
ベースライン時の血圧と25年間の冠動脈疾患死
日本 アメリカ 北欧 南欧,
地中海
南欧
内陸部
セルビア
共和国
871人 2416人 2377人 2516人 2870人 981人
収縮期血圧(mmHg) 134.7 139.0 143.7 136.9 141.2 132.5
拡張期血圧(mmHg) 75.7 86.0 86.6 82.1 86.6 83.3
高血圧(%) 16.2 25.5 29.8 17.3 27.5 15.7
25年間のCHD発症(例) 30 354 461 116 253 77
年齢調整後のCHD死(例/10000人・年) 17 73 100 22 46 41


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