[1999年文献] 食事パターンの地域差は冠動脈疾患(CHD)死の違いの決定因子。CHD死と動物性食品は正の相関,植物性食品は負の相関

Menotti A, et al. Food intake patterns and 25-year mortality from coronary heart disease: cross-cultural correlations in the Seven Countries Study. The Seven Countries Study Research Group. Eur J Epidemiol. 1999; 15: 507-15.pubmed

コホート
観察期間は25年。
食事に関する情報は重み付き記録法(weighed record method) を使用してサブサンプル内で収集し,18種類の異なる食品群*と5つの組み合わせ群**で比較した。
食事調査は1959年から1960年代に実施し,14コホートは7日間食事記録,アメリカのコホートは1日食事記録,日本の牛深コホートは4日間食事記録を使用した。
 *18食品群:パン,穀類,じゃがいも,野菜,豆,果物,砂糖製品,油,バター,肉,魚,卵,マーガリン+ラード,牛乳,チーズ,ペストリー(菓子),アルコール,その他
 **組み合わせ5群:植物性食品,動物性食品,菓子,魚,アルコール
結 果
・摂取量が最も多かったのは,乳製品が北ヨーロッパ,肉はアメリカ,野菜,豆,魚,ワインは南ヨーロッパ,穀類,大豆製品,魚は日本。

・CHD死が最も多かったのは東フィンランド(268例/1000人),低かったのはギリシャのクレタ島(25例/1000人)。

・動物性食品はCHD死と正の相関,野菜(じゃがいもを除く),魚,アルコールは逆相関した。
単変量解析により有意な正の相関がみられたのは,バター(R=0.887),肉(R=0.645),ペストリー(R=0.752),牛乳(R=0.600),有意な負の相関がみられたのは,豆(R=-0.822),油(R=-0.571),アルコール(R=-0.609)。
植物性食品(アルコールを除く)は逆相関(R=-0.519),一方,動物性食品(魚を除く)は正の相関(R=0.798)を示した。
stepwise法による多変量解析では,バター,マーガリン+ラード,肉はCHD死の有意な予測因子(全体のR2=0.922)。


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