[1997年文献] 家庭血圧測定の基準値(137/84mmHg)を提唱

Tsuji I, et al: Proposal of reference values for home blood pressure measurement: prognostic criteria based on a prospective observation of the general population in Ohasama, Japan.Am J Hypertens 1997; 10: 409-18.pubmed

コホート
40歳以上の大迫住民1913人を平均5.0年間追跡。
結 果
家庭血圧と死亡の関係を検討し,予後との関係から基準値を求めた。
登録時の家庭血圧に基づき,収縮期血圧,拡張期血圧で各五分位にわけて検討したところ,5年間の死亡率は,収縮期血圧がもっとも高い五分位(138mmHg以上)が,死亡率ももっとも高かった。また,拡張期血圧ではもっとも高い五分位(83mmHg以上)ともっとも低い五分位(67mmHg未満)で死亡率が高かった。
年齢,性,降圧薬服用の有無で調整した後のハザード比でみても,収縮期血圧ではもっとも高い五分位(138mmHg以上)と,拡張期血圧ではもっとも高い五分位(83mmHg以上)ともっとも低い五分位(67mmHg未満)で有意に死亡率が高かった。
収縮期血圧では血圧上昇に伴い,直線的に死亡リスクが上昇することから,高血圧と正常のカットオフ値の設定をハザード比が1.7となるところで求め,137mmHg以上を高血圧と定義した。
拡張期血圧は75mmHgからハザード比が1.1となる点を求めると65mmHgと84mmHgが得られた。これから,84mmHg以上を高血圧,66mmHg未満を低拡張期血圧と定義した。
この論文はAHAの血圧測定ガイドライン,欧州高血圧学会の家庭血圧測定指針,日本高血圧学会ガイドラインに影響を与えた。


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